土佐緑 清太(とさみどり きよた、1996年5月11日 - )は、高知県高知市出身で、阿武松部屋所属の現役大相撲力士。本名は光内 洸太(みつうち こうた)。身長180.8cm、体重139.6kg、血液型はO型。最高位は西幕下11枚目(2021年7月場所)。
来歴
高知市立長浜小学校1年次に、体が大きかったという理由で相撲を始めた。5年次に全日本小学生相撲優勝大会でベスト8の成績を残した。高知市立南海中学校3年次に、全国中学校相撲選手権大会に出場している。中学校卒業後は埼玉栄高校に進学。高校の同期には貴景勝らがいる。高校では2年次に高校総体で団体優勝を経験、3年次には主将を務めた。
高校卒業後は、埼玉栄高校相撲部の監督の勧めで、同高校出身の慶天海らが所属する阿武松部屋に入門した。中学時代に左肩を脱臼して手術しており、その後も脱臼癖が付いていたことから、左肩は入門前に再度手術しており、初土俵は完治を待って2015年7月場所になった。序ノ口に上がってからは3場所連続で6勝1敗として、2016年3月場所では三段目上位まで番付を上げていたが、3勝4敗で入門以来初めての負け越しとなった。同年5月に左肩亜脱臼を再発して8月に手術を受けた影響で、同年7月場所からは4場所連続で全休となり、2017年3月場所の前相撲から土俵に復帰した。翌5月場所からは2場所連続で勝ち越したが、三段目に復帰した同年9月場所前の稽古で、今度は右肩を脱臼して休場することになった。10月に手術を受けたが3場所連続の全休によって再び番付外に転落した。
2018年7月場所前に本格的な稽古を再開できるようになったため、同場所の前相撲から土俵に復帰した。翌9月場所は7戦全勝で自身初めての各段優勝となる序ノ口優勝。続く11月場所も優勝決定戦を制して序二段優勝を果たした。表彰式の後には、幕内土俵入りを終えた貴景勝にグータッチで祝福を受けた。翌2019年1月場所で三段目に復帰して勝ち越し、続く3月場所では3年ぶりに自己最高位を更新したが、4番目の相撲で右膝前十字靭帯断裂、内側側副靱帯部分断裂、半月板損傷の重傷を負い、再び長期休場を余儀なくされた。手術を受けたが1か月半も車椅子生活が続いたことで、現役引退が頭をよぎることもあったというが、周囲の励ましなどを受けたため現役続行を決意した。同年9月26日に、入門当初からの師匠だった12代阿武松(元関脇・益荒雄)が健康問題を理由に日本相撲協会を退職。12代阿武松の退職直前に改名を希望し、出身地の「土佐」と第6代横綱・阿武松緑之助に肖って「緑」の字を用いた「土佐緑」に改名した。
師匠が13代阿武松(元幕内・大道)に代わり、自身にとっては改名場所となった2019年11月場所で土俵に復帰。序ノ口の番付で6連勝としたが、7番目で幕内経験者の序二段・宇良に敗れて7戦全勝はならなかった。全勝者がいなくなったため6勝1敗の3人による優勝決定巴戦になったが、これを制して2度目の序ノ口優勝で復帰の場所を終えた。翌場所以降も勝ち越しを続けて、2020年11月場所で新幕下に昇進した。
2023年9月場所終了直後の報道によると、高校の同期である大関・貴景勝の付け人を務めている。
主な成績
2025年3月場所終了現在
通算成績
- 通算成績:179勝119敗73休(54場所)
各段優勝
- 序二段優勝:1回(2018年11月場所)
- 序ノ口優勝:2回(2018年9月場所、2019年11月場所)
場所別成績
改名歴
- 光内 洸太(みつうち こうた)2015年7月場所 - 2019年9月場所
- 土佐緑 清太(とさみどり きよた)2019年11月場所 -
脚注
関連項目
- 大相撲力士一覧
外部リンク
- 土佐緑 清太 - 日本相撲協会




