ティレル・009(Tyrrell 009)は、ティレルが1979年開幕戦から1980年第2戦まで使用したフォーミュラ1カー。デザイナーはモーリス・フィリップ。最高成績は3位。
解説
ティレル初のグラウンド・エフェクト・カーとして製作。全体的なスタイルは前年のワールドチャンピオン、マリオ・アンドレッティが009を目にして驚いたという話があるほど、ロータス・79と酷似していた。
009は7台が製作され、そのうちの5台がレースに出走した。
1979年
前年までのスポンサー、シティバンクとエルフが撤退し、スポンサーがないままシーズンに突入。シーズン途中よりイタリアの家電機器メーカー、キャンディがスポンサーに付いた。ドライバーはジャン=ピエール・ジャリエとディディエ・ピローニ。このほかジャリエの代理でジェフ・リースとデレック・デイリーがドイツGPとオーストリアGPにスポットで、カナダGP以降はデイリーを含めた3台体制をとった。ジャリエが南アフリカGPとイギリスGP、ピローニがベルギーGPとアメリカGPでそれぞれ3位を記録するなど28ポイントを獲得した。
1980年
ニューマシン、010投入までのつなぎとして、ジャリエとレギュラードライバーに昇格したデイリーがドライブ。デイリーがアルゼンチンGPで4位入賞した。この後、南アフリカGPから010が登場したため、役目を終えた。
スペック
シャシー
- シャシー名 009
- シャシー構造 アルミニウム・モノコック
- ホイールベース 2,794mm
- 前トレッド 1,702mm
- 後トレッド 1,613mm
- サスペンション フロント・リヤ:ダブルウィッシュボーン
- タイヤ グッドイヤー
- ギアボックス ヒューランドFGA400(5速)・マニュアルシフト
- 重量 592kg
エンジン
- エンジン名 フォード・コスワースDFV
- 気筒数・角度 V型8気筒・90度
- 排気量 2,993cc
- 最大馬力 485馬力
成績
(key)
- *ティレル・010が獲得した9ポイントを含む。
脚注
外部リンク
- Tyrrell 009 Cosworth - Ultimatecarpage.com
- Tyrrell 009 - STATS F1




