ラケル・ペニントン(Raquel Pennington、1988年9月5日 - )は、アメリカ合衆国の女性総合格闘家。コロラド州コロラドスプリングス出身。アルティテュードMMA所属。元UFC世界女子バンタム級王者。UFC世界女子バンタム級ランキング1位。
来歴
バスケットボール、ソフトボール、バレーボール、クロスカントリーランニングなど、さまざまなスポーツをして育つ。ペニントンはスポーツと学業ともに優秀な生徒で、2007年に全米優等生協会の幹事として高校を卒業し、多くのスポーツや学業の奨学金を得た。しかし、背中を骨折して大学ではスポーツを行えなかったが、19歳の時に両親の反対を押し切って格闘技を始めた。
2012年3月13日、プロデビュー戦でキム・クートゥアと対戦し、膝蹴りでTKO勝ちを収めた。
Invicta FC
2012年7月28日、Invicta FC 2でサラ・モラスと対戦し、3-0の判定勝ち。
2012年10月6日、Invicta FC 3でキャット・ジンガノと対戦し、リアネイキッドチョークで一本負けを喫した。
The Ultimate Fighter
2013年8月、リアリティ番組「The Ultimate Fighter」のシーズン18に参加。合宿所入りを懸けたイリミネーションマッチではトーニャ・エヴァンジャーにギロチンチョークで一本勝ちを収め、ミーシャ・テイトがコーチを務める「チーム・テイト」に選抜された。
女子バンタム級トーナメント1回戦でジェサミン・デュークと対戦し、3-0の判定勝ちを収めたが、準決勝でジェシカ・ラーコーツィに0-3の判定負けを喫した。
UFC
2013年11月30日、UFC本戦初出場となったThe Ultimate Fighter 18 Finaleで同じチーム・テイトに所属していたロクサン・モダフェリと対戦し、3-0の判定勝ち。
2014年3月15日、UFC 171でバンタム級ランキング9位のジェシカ・アンドラージと対戦し、1-2の判定負け。
2015年2月28日、UFC 184でバンタム級ランキング13位のホリー・ホルムと対戦し、1-2の判定負け。
2015年9月5日、UFC 191でバンタム級ランキング13位のジェシカ・アンドラージと再戦し、リアネイキッドチョークで一本勝ちを収めリベンジに成功。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
2016年4月16日、UFC on FOX 19でバンタム級ランキング8位のベチ・コヘイアと対戦し、2-1の判定勝ち。
2016年11月12日、UFC 205でバンタム級ランキング1位の前王者ミーシャ・テイトと対戦。TUF18の“師弟対決”で3-0の判定勝ちを収め、試合後にテイトは現役引退を表明した。
2018年5月12日、UFC 224のUFC世界女子バンタム級タイトルマッチで王者のアマンダ・ヌネスに挑戦。肩の手術や自動車事故の影響から1年8ヶ月ぶりの復帰戦となったが、5RにパウンドでTKO負けを喫し、王座獲得に失敗した。
2018年11月10日、UFC Fight Night: Korean Zombie vs. Rodríguezでバンタム級ランキング5位のジャーメイン・デ・ランダミーと対戦し、0-3の判定負け。前日計量でペニントンがバンタム級の規定体重を2ポンドオーバーしたため、138ポンドのキャッチウェイトで試合が行われ、ファイトマネーの20%がデ・ランダミーに支払われた。
2019年7月20日、UFC on ESPN: dos Anjos vs. Edwardsで女子バンタム級ランキング10位のアイリーン・アルダナと対戦し、2-1の判定勝ち。
2020年1月18日、UFC 246で女子バンタム級ランキング3位のホリー・ホルムと約4年11か月ぶりに再戦し、0-3の判定負け。
2020年6月20日、UFC on ESPN: Blaydes vs. Volkovで女子バンタム級ランキング10位のマリオン・レノーと対戦し、判定勝ち。
2021年1月28日、ペニントンは、医師から病気の治療薬として処方された7-ケト-DHEAとAOD-9064が禁止薬物であることを知り、2020年11月17日に米国アンチドーピング機関(USADA)に自己申告した。その後USADAは薬物検査を実施し、申告の通り7-ケト-DHEAの陽性反応が検出された。USADAは自己申告や薬物の使用が短期間だったことに基づき、出場停止を短縮し、ペニントンに6か月間の出場停止を科した。
2021年9月18日、UFC Fight Night: Smith vs. Spannで女子バンタム級ランキング12位のパニー・キアンザドと対戦し、3-0の判定勝ち。
2022年4月9日、UFC 273で女子バンタム級ランキング4位のアスペン・ラッドと対戦し、3-0の判定勝ち。
2023年1月14日、UFC Fight Night: Strickland vs. Imavovで女子バンタム級ランキング2位のケトレン・ヴィエラと対戦し、2-1の判定勝ち。
UFC世界王座獲得
2024年1月20日、UFC 297のUFC世界女子バンタム級王座決定戦で女子バンタム級ランキング3位のマイラ・ブエノ・シウバと対戦し、3-0の5R判定勝ち。王座獲得に成功した。
世界王座陥落
2024年10月5日、UFC 307のUFC世界女子バンタム級タイトルマッチで女子バンタム級ランキング1位の挑戦者ジュリアナ・ペーニャと対戦し、4Rに右フックでUFCキャリア初となるダウンを奪うも、1-2の5R判定負け。王座から陥落したが、海外MMAメディアサイトの採点で記者26人中25人がペニントンの勝利を支持するなど物議を醸す判定となった。
人物・エピソード
- レズビアンであることを公表しており、2017年5月に同じUFCファイターのティーシャ・トーレスと婚約した。
- ニックネームの「ロッキー(Rocky)」は高校時代の呼び名で、友人たちがファーストネームの「ラケル(Raquel)」をうまく発音できなかったため、この愛称で呼ばれるようになったという。
戦績
獲得タイトル
- Destiny MMA女子バンタム級王座(2012年)
- 第7代UFC世界女子バンタム級王座(2024年)
表彰
- The Ultimate Fighter 18 ファイト・オブ・ザ・シーズン
- UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(1回)
脚注
関連項目
- 女子総合格闘家一覧
- UFC選手一覧
- UFC王者一覧
外部リンク
- ラケル・ペニントン (@RockyPMMA) - X(旧Twitter)
- ラケル・ペニントン (@raquel_pennington) - Instagram
- ラケル・ペニントン (189720294409605) - Facebook
- UFC 選手データ
- MMAjunkie 選手データ
- ラケル・ペニントンの戦績 - SHERDOG(英語)




