西山記念会館(にしやまきねんかいかん)は、かつて兵庫県神戸市に存在した記念館・ホール。1975年に開館した。
三角形の敷地を巧みに生かして設計されたユニークなオブジェのような外観の造形物は、建築家村野藤吾の手によるもの。1976年度BCS賞受賞、神戸建築百選'93に選ばれた。
川崎製鉄(現JFEスチール)初代社長である西山弥太郎 (1893 - 1966) の顕彰を主たる目的として建てられた施設であり、館内には西山弥太郎を紹介する記念室のほか、大ホール、多目的ホールなどがあった。また阪神春日野道駅への入口も併設されていたが、解体工事が開始されるとその入口も閉鎖となった。
川崎製鉄とNKK(日本鋼管)の経営統合によって本社機構は東京等に移転し、旧川崎製鉄本社に隣接していた本館では、入社式や株主総会等の川鉄関連行事が行われなくなり、施設利用率が激減した。建物の老朽化が進み維持費もかさんだことから、2011年3月31日に閉館し、2012年9月頃からは解体が始まった。跡地にはマンションが建設された。
施設
- 多目的ホール(定員500名:立食形式)
- 記念室、談話室(定員40名:座席)
- 大ホール(定員718名:固定席)
- 会議室(定員100名:スクール形式)、喫茶室
交通アクセス
- 山陽新幹線「新神戸駅」からタクシー10分
- 阪神本線「春日野道駅」徒歩1分
- 阪急神戸本線「春日野道駅」徒歩7分
周辺情報
脚注
外部リンク
- 西山記念会館 - ウェイバックマシン
- 角田暁治、福原和則、竹内次男「西山記念会館における村野藤吾の設計過程に関する研究」(PDF)『日本建築学会計画系論文集』第73巻第627号、日本建築学会、2008年5月、2018年8月22日閲覧。




